ミニオプションの売りは実質、先物のミニ1枚と同じリスクをもちます。先物1枚あたり15万前後の証拠金で売買できますが、ミニオプションの売りだともう少し少なめの証拠金で取引できました。
なので、先物のロングのかわりにミニオプションの売りでデルタをとれないかと思い7月は頻回にトレードしていました。
オプションの売りの場合は時間経過がプラスに働くので先物より有利になるのではないか?という考えです。
証拠金に引っかかるリスクを避けながら、ミニオプションで利益を最大化する方法とは?今回は実際のトレード体験を基に、その成功と失敗から学んだ貴重な教訓を紹介します。
ミニオプション取引について
ミニオプションは、先物のミニ1枚と同様のリスクを持ちながら、比較的少ない証拠金で取引可能です。この利点を活かして、デルタを取る戦略を試みましたが、証拠金に引っかかるリスクも伴います。
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相場が強いときのプット売り
結論から言うと、相場が強いときは楽に勝てました。プラスになる分には証拠金も増えませんので含み益がどんどん増えました。
ただし、最近の下落を喰らったときに証拠金がキツくなってしまい、損切りをおこないました。
通して思ったことは優位性はありそうですが、いくつかの気づきがありましたのでまとめておきます。
プット売りは先物が上昇するとIVが上がるので、実は時間をかけてボラティリティの低下を狙うという戦略は成立します。利にかなっているわけです。大きく逆行しないかぎりはかなりの高確率で利益になります。
また、オプションの性質上、コールとプットではプットの方が割高のIVとなるためにより利益がでやすいです。
相場が強いときはプットを売っている人が利益をだします。
ただし、ひとたび暴落となると利益が吹っ飛んで大きなマイナスとなることが怖いのがプット売りです。
証拠金の管理とリスク
相場の急落時には、証拠金が増加し追証が必要となることがあります。今回は10枚以上のミニオプションを売った結果、証拠金が大幅に増加し、損切りを余儀なくされました。証拠金管理の重要性を痛感しました。
日経大幅下落で含み損に そして追証
含み損が増えて、IVが上がるとそのぶん証拠金が増えてしまいます。
結論から言うとミニオプションの売りを1-2枚だと全然問題なかったのですが10枚以上売っていたので証拠金が気付いたら100万近く増えていました。
ラージオプションの売りと合わせて大誤算です。相場がある程度のところで戻ってくれることを期待してナンピンしたのも裏目となった形です。そして、ちょっとだけ追証にかかりました。
ベガショートポジションのオプション売り戦略は証拠金が必要となりますし逆行したときの証拠金管理が甘くなっていたのが事実です。相場が強かったので、適当に時に裸で売っていてもほとんどプラスになっていたので適当になっていた感はあります。
ポジションサイズが小さくても、このようなトレードでは退場する可能性があるので運用方法を見直すことにしました。
ファープットを落としていたことも証拠金の増加に影響してしまいました。
今回、いろいろ検討してミニオプションの可能性を感じた点を共有したいと思います
損切りは、シナリオが崩れたところで適宜おこなう。証拠金管理が最重要なのでギリギリになるようなことは避ける。
裸売りも、IVが大きく増加した際はそれなりにエッジがある。損切りは適宜おこなえばそこまでひどくない。
リバースカレンダー戦略の可能性
リバースカレンダーはリスクを抑えてガンマを狙えるポジションになる可能性がある
私は、リバースカレンダーの可能性を感じました。リバースカレンダーは期近買い、期先売りのスプレッドです。
特に、満期近い状態のオプション買いはセータがキツイのですがガンマが大きいので動きをあてると大きく利益を得ることができます。
期近のオプション買い(ラージオプション)に期先のミニオプション売りを組み合わせた、部分的なリバースカレンダーは通常の買いよりもセータコストを軽減し、大きく動いた場合はガンマロングでプラスになります。メリットとして、ガンマロングなので損小利大であり退場する可能性が無い。
総じて、
ミニでも、枚数多く売っていると証拠金にかかってしまうので注意しないと結局意味ないということがわかりました。
まとめ
ミニオプションは少ない証拠金で取引可能ですが、相場の急変動時には大きなリスクも伴います。証拠金管理を徹底し、適切な損切りを行うことで、リスクを最小限に抑えつつ利益を狙うことが重要です。