日経平均とVIXと日経平均VIの関係でみるマーケット環境についての検討

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上がり続ける日経平均。バブル後最高値更新中ということで、今後の動きは史上最高値更新期待で未知の領域に近づいています。一方で、調整の可能性も残っており判断が難しい局面が続いています。ボラティリティー・インデックスは投資家がマーケットの変動をどのように考えているかを推定するてがかりになります。

これまでの、相場の動きでマーケット環境がどのようになったかを検討してみました。

目次

日経平均VIとは

日経平均VIは、市場が期待する日経平均株価の将来1か月間の変動の大きさ(ボラティリティ)を表す数値で、計算には日経225オプション価格が用いられ(株)日本経済新聞社によりリアルタイムで算出・公表されています。
日経平均VIは、日経平均株価が急落する時に急上昇するという特徴があり、日経平均株価と通常は弱く逆相関する傾向があります。一方、数値が急上昇した後に、一定のレンジ(20~30程度)に回帰するという特徴も持っています。

日経平均とVIXの関係

日経平均とVIXの関係は以下のグラフに表示しています。

VIX指数はVolatility Indexの略で、シカゴオプション取引所がS&P500種指数のオプション取引の値動きをもとに算出・公表している指数です。恐怖指数ともよばれ、数値が高いほど、投資家が先行きに対して不安を感じているとされます。

アメリカ、世界経済に対してマーケットはどのように見ているか?ということが端的にわかります。

日経平均ボラティリティー・インデックスより

急騰でVIやVIXが上がることはあるのか?

暴落で上がったあとのVIやVIXは下がりきるまで高い状態続き、ボラティリティが高くなります。下げ相場で経験する、激しいリバウンドなどに代表される上昇はよく経験します。

さて、急騰でVIやVIXが上がることはあるのか?という質問については、Yesとなります

これはいわゆる踏み上げでショートポジションが増えてきたときに度々あがります。

特にアベノミクス初動の2014年ーではVIが上昇していることがわかります

VIXとVIは連動しているようで連動していません

VIXが低下すると相場は落ち着き、やがてクラッシュのリスクが上がっていきます。

現在の日経高値でのVI上昇

まとめると、高値でのVI上昇はアベノミクスの際に見られた踏み上げに状況が似ていること

注意としては、高値圏から調整でもVIが上昇する危険性が高いです。ショートポジションには注意しながら需給状況なども確認していく必要があると思われます。急騰と急落に注意という文字通りボラタイルな変化に注意する必要があると思われます。

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この記事を書いた人

ボラティリティトレードを意識してオプショントレーディングのエッジを追求していきたいと研究の日々です。よろしくお願い申し上げます。

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