カバードコール-オプション戦略の基礎と実践

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カバードコール

Harvです。少しずつオプション戦略を紹介し勉強していきたいと思います。

カバードコールは最も基本的なスプレッドと呼ばれています。高勝率スプレッドで人気も高いですが、下落には弱いです。

目次

カバードコールとは

カバードコールは、原資産を保有しつつ、その資産のコールオプションを売る戦略です。これにより、資産の値上がり益を放棄する代わりに、オプションプレミアムを獲得できます。

コール売り価格を超えない水準で推移する場合に有効な戦略とされています。

カバードコールの一般的な損益図

どこかで上図のような説明を見たことがあるかもしれません。QYLDはカバードコール運用なので聞いたことがある方もいるかもしれません。

カバードコールのメリットとデメリット

カバードコールは、コールオプションの売却によって、一定の収益を得ることができます。しかし、資産の価格が大きく変動すると、損失が発生するリスクがあります。特に、急落時には損失が大きくなる可能性があるため、注意が必要です。

カバードコールのグリークスの理解

デルタニュートラルのカバードコールは、ガンマショート、ベガショート、セータはロングになります

こちらがSBIのオプションHYPER先OPでシミュレートしたカバードコールになります。コール売りと先物で調整してデルタはフラットという設定です。水色の線が満期損益で白線が期中損益になります。グラフをよく見てみて下さい。。。。

カバードコールの危険性

よくみるとコール売りのところが利益の山のピークで、そこを外れるとカバードコールは損失無限大です。つまり

先物下落→先物分の損失をコール売りがカバーできない

先物上昇→コール売りの損失を先物の利益でカバーできない

カバードコールはガンマショート、ベガショート、セータプラス のポジション

実戦では損失無限大のポジションなんて取りたくないですよね?ですが、カバードコールをポジると上記のリスクを負います

どうしたらこのポジションは勝つかというと、コール売り周囲に先物がとどまった場合にセータプラス、ベガショートで勝てるわけです。

ガンマショートのため相場の急変動には極めて弱いポジションとなります。相場の平穏を願うポジションです。なので上がりすぎても期中損失になってしまいます。

カバードコールの狙い所

コールのIVが盛って、剥げるタイミングはカバードコールが機能します。急落後のリバウンドや相場が膠着してIVが下がっていく展開。

イベント盛りでIVが剥げるタイミング 等です。

必然的にレンジ相場や比較的相場環境が落ち着いてくる状況などで機能します。相場の上昇時はコールのIVが剥げることが多いので、だいたい大丈夫なことが多いです。ヨコヨコ、ジリ上げなどで強いですね。

急騰、急落はどちらもガンマとベガから驚くほどの損失をまなくことがあります。

カバードコールの注意点

セータがプラスなので、ほっておいても一定の利益がえられますが相場が常に一定の範囲でとどまることは少ないのでIVが十分に下がったタイミングや十分利益が得られているときはポジションを引っ張りすぎず利確を行った方が良いと思います。

なのでほったらかしにするようなポジションではなく、即死ポジションなので注意が必要と言うことです。ボラの剥げるタイミングを上手くとらえることができれば短期間で利益を得ることが可能です。

また、何度もいいますが急落には極めて弱いポジションとなるので注意が必要です。



まとめ

カバードコールは、高勝率のオプション戦略ですが、相場の急変動には弱いという特性があります。リスク管理を徹底し、適切なタイミングで利確を行うことで、この戦略を効果的に活用できます。

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ボラティリティトレードを意識してオプショントレーディングのエッジを追求していきたいと研究の日々です。よろしくお願い申し上げます。

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