12/16夜間世界同時株安がおこりました。VIXは23.8ぐらいまで上昇。日経先物は27200を割りました。
値幅の割にファープットは反応しました。下落に対してIVは上昇し、プットバックスプレッドは利を伸ばしました。
テーマとしては、ベガをどの程度抑えるか、キープするかなど相場観にも絡んだ非常に難しいテーマと考えています。
ベガを抑えることは利確を意味しますがリターンを抑える意味もありますし、セータリスクの軽減、ボラドロのリスク軽減などの意味合いもあります。
プットバックスプレッドの利確
プットバックスプレッドポジションを持っていた場合、含み益がでています。ここまではOK
デルタネガティブ、ベガロング、ガンマロングとなります。
これをどう扱うか
更なる下落は利を生みますが、反転してボラティリティが下がると含み益が消えてしまうんですね。
相場の底をあてるのは難しいので、ある程度の利益が出ているところで利確をいれていくことが重要になってきます。
さらなる下落時は本来得るはずの利益が減るわけですが、反転による利益喪失とのバランスとなります。
一般に、プットバックスプレッドは組成コストがありますので、買い玉の利が乗っているうちにある程度利確を行うことがオススメされます。
どの程度利益行うかですが、プットの買い玉を全部ではなく部分的に利確を行い、ベガフラットを維持が目安と言われています。
IVが盛っているということは逆に言うと、IVが低下した時はベガロングだと激しく損をしてしまうんですね。
実際、12/16夜間PMI発表前後ではイベント通過に伴いIVは大きく低下しました。
なので、利確タイミングはイベント通過前とイベント通過後の下落時です。再現性のある手法だとイベント通過前に部分的に利確を行い
イベント通過時はニアのプット剥げをとって、低下したIVに対してベガを補充する作戦が良かったかもしれません。
ポジションをスクエアにして全て利確してしまっても良いわけですが、この辺りはいろいろと考えたいところです。
週明けさらに下落する場合は、プットバックスプレッドを維持していて問題ないわけですから。
コール売りもあててデルタとベガの調整。
期近があまりにも盛った場合は、期近を売って、期先を買うリバースカレンダーなども狙いになってきます。
ともかく、プットバックスプレッドが下落で機能するということはマーケットは混乱状態ですので、様々な場所でプライスのミスマッチが生じる可能性があるためトレードチャンスが生まれやすいと考えております。